御釜(蔵王連峰)

何を思い立ったか、蔵王(山形)に向かってみる。後で調べてみたら、蔵王連峰になるらしい。御釜はその中心にある。この日は、元々天気も良くはならないことがわかっていたので、霧の中少しだけ歩くというのも、アリと思い、リフトに乗る。(かっこつけてるけど、蔵王温泉からのロープウエイは高いのだ。)

ちなみに、リフトを登り切ると、森林限界。東北の山は、約一六〇〇mから森林限界を思い出した。どうりで、寒いわけだ。御釜から熊野岳(蔵王山)まで距離はそんなに無いが、午後から登り、天候不良、軽装という典型的な遭難パターンなので、リフト頂上駅の周りを少し歩いた。それでも、霧と時雨は静かで良い。

ちなみに、熊が出るらしい。熊鈴の音が聞こえるが、肝心の登山者が見当たらない。霧の中で距離感がつかめない。その上、御釜の下の駐車場で遊ぶ子供の声が風で遠くに届いてくる。少し怖かった。

この後、蔵王温泉に入る。強酸性の泉質(ph1.6)のため、刺激が強い。というか、目に入るとヤバいのだが、子供が暴れるので、危うく目に入りかけた。子供を諫めるべきだよ、そこのオヤジめ。(僕もオヤジだけど)

美人の湯で、肌はすべすべ(酸のおかげ?)だけど、温まるって感じの泉質ではなかった。感じ方は人それぞれだけど。

SONY a7r2
DxO PhotoLab v3.3.1
Tokina Opera 50mm F1.4 FF

どうしても、帰り寄り道したいところがあった。仙台から常磐道のルート。3.11東日本大震災、復興のシンボルとして、常磐道は全線開通しているけど、流入口に本日の放射線線量が表示されている、0.01から0.21μSvとなっていた。全然、震災は終わっていない。途中、帰還困難区域内の看板が多数ある。そして、夜は、街にも灯りは無い。唯一明るかったのは、福島第一原発の方向だけだった、空が、ぼわーっと白く光っていた。
昔、東北を一周したときに、走ったのが、福島から北関東。夕日はめっちゃ綺麗だったのを覚えてる。もう、あの場所に行けないのが、悲しい。願わくば、人類が核をコントロール出来ることを。

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